手話の勉強はじめました!

大槻店の薬剤師 N です。
大槻店では、昨年6月からスタッフ全員で手話の勉強を始めました。

昨年から続く、コロナウィルス感染拡大に伴って、今まで手話通訳の
方と一緒に来局していた聴覚障がいのある患者様がスマートフォンに
よるリモート手話通訳により病院を受診し、薬局にお一人でいらっし
ゃることが多くなったこともあり、スタッフから手話の勉強がしたい
という声が上がったことがきっかけでした。

ここで、聴覚障がい者について少しお話しをします。
聴覚障がい者は外見が普通の人と同じように見えることから「見えな
い障がい」とも言われています。その「聞こえ」の程度はいろいろで、
大きい音なら少し聞き取れる人、音は聞こえても言葉までは聞き取れ
ない人、補聴器を使用しても聞こえない人などさまざまです。また、
【ろう者】【難聴者】【中途失聴者】など、聴力の程度や聴力を
失った時期などによって呼び方が違ってきます。

【ろう者】
先天性、あるいは乳幼児期に失聴した人をいいます。
ろう者の大多数は『手話』でコミュニケーションをしています。
書けば通じると思われがちですが、個々の受けてきた教育により言語
の獲得理解力、情報の取得量、知識など個人差が大きく対応には配慮
が必要になります。

【難聴者】
聞こえにくい人のことをいいます。
聞こえの程度はさまざまで、補聴器を使用していますが、音は聞こえ
ても言葉まで聞き取れない人もいます。
会話の時は、補聴器を使用しながら口元を見て言葉を読み取る人が多
いので、口元がはっきり見えるように配慮することも大事になります。

【中途失聴者】
人生の途中で病気や事故等が原因で失聴した人をいいます。
言語獲得後に失聴したので話すことはできるのですが、話せるから聞
こえていると誤解されてしまうことがあります。
中途失聴者は、筆談が有効と思われます。

このように、聴覚障がい者と言ってもそれぞれの患者様に対してその
方に適した対応が求められるため、私たちは患者様がお薬についてき
ちんと理解していただくためのコミュニケーションツールとして手話
を使えるようになるために勉強を頑張っております。

私自身、郡山市で主催している手話奉仕員育成講座を受講し手話を習
得したため、その際に使用していたテキストなどを参考にしながらス
タッフ向けにテキストを作成し、服薬指導に必要な単語、数字、指文
字などをみんなで勉強して、月に1回スタッフ全員がテストを行って
います。

画像1

また、スタッフの中から3人が今年の全国手話検定試験の受験を予定
しております。
受験するスタッフは手話の読み取りと実技を内容とした週1回のテスト
と月1回のまとめのテストを行いながら勉強を進めています。

今では、スタッフ全員が簡単な挨拶やお会計、指文字での表現ができる
ようになっております。

これからも患者様に寄り添い、おひとりおひとりに合わせたサービスを
ご提供していけるように尽力いたします。

画像2

郡山にある地域の健康コンサルタント
調剤薬局ミッテルからのお知らせでした。