こんにちは。
桑野店薬剤師のNです。
わたくし野球観戦が趣味なのですが、先月の20日に仙台で楽天イーグルス対千葉ロッテマリーンズの試合を観戦して来ました。天気予報では暖かくなるとのことで、半袖Tシャツ1枚でルンルンで出かけました。しかし実際の天気は曇りで風もそこそこ吹いていて肌寒く、温かい飲み物を飲みながらの観戦でした。

その日次の日の体調はいつもと変わらずだったのですが、2日後の朝に喉の乾燥と痛みがありそこからズルズルと鼻水、咳の症状も出て来てしまったのです。ただの風邪だと思い1週間もすれば勝手に治ると思っていたのですが、(薬剤師なのに薬も飲まずに、、)かえって悪化してしまった。
今月の5日にも千葉で楽天イーグルス対千葉ロッテマリーンズの試合観戦しましたが、声がカスカスで全く盛り上がれず。。

休み明けに病院を受診して薬を服用し、やっと体調が戻ったのは2週間半後でした。
もしかしたら感染症にでもかかっていたのかなあ。
今年百日咳の患者数が過去最多を更新しています。

百日咳は世界的に見られる疾患で、いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心となっています。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
百日咳の主な症状
1. カタル期(約2週間持続) :かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2. 痙咳期 けいがいき(カタル期の後に約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色や爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。合併症としては肺炎や脳症などもあり特に乳児では注意が必要です。
3. 回復期:激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳を示すことはなく、やがて回復に向かいます。全経過で約2~3カ月で回復します。

百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。
一度ワクチンを打った方でも、追加ワクチンが有効なようです。
感染症の予防の基本は手洗いうがいです。
私のように体調を崩してしまった時はそのままにせず、すぐに病院を受診されてくださいね。
引用:
NHK(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250415/k10014779761000.html)
厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-23.html)
以上、郡山にある地域のコンサルト
調剤薬局ミッテルからのお話でした。