喘息咳に注目してみましょう

開成店薬剤師のWです。

とても暑かった夏もようやく終盤、次第に涼しく過ごしやすい季節になってきましたね。しかし、そんな季節の変わり目は体調を崩しやすくなってしまいます。そんな中、「咳が止まらない」なんて症状はありませんか?一見ただの風邪かと思うような症状ですが、長引く咳にはいろんな危険が隠れているかもしれません。特に近年増加しているのが「咳喘息」という病気です。今回はその咳喘息に注目してみましょう。

まず、咳喘息とは、気道の粘膜に炎症が起こっている状態です。イメージとしては気管支喘息の一歩手前のような疾患で、放っておくと3人に1人は気管支喘息に移行するといわれています。咳喘息では気道粘膜に炎症が起こっていても気道はそこまで狭くなりませんが、喘息に移行してしまうと気道の粘膜がむくんで気道が狭くなり呼吸がしにくくなってしまいます。

咳喘息は風邪がきっかけになることが多いですが、気温や湿度、疲労、ストレスなどが原因で発症することもあります。気管支喘息へと移行してしまうと呼吸が苦しくなる、痰が絡むなど症状もひどくなってしまうため早期発見が大切です。もし2週間以上咳が続いている、また夜も眠れないほどの激しい咳が出る場合はただの風邪ではない可能性があるので注意が必要です。

そこで、咳を予防する方法をご紹介します。

  • こまめにうがいをする

うがいすることで病原体やホコリなどの異物を取り除くことができます。外から帰った際にはするよう習慣づけると良いでしょう。

  • マスクを着用する

マスクは異物の侵入を防ぐだけでなく口の中の乾燥を防ぐこともできます。人混みなどでは着用することがおすすめです。

  • 水分を補給する

気道の粘膜が乾燥すると、病原体や異物を追い出すはたらきが弱くなってしまいます。水やお茶などこまめに飲むようにしましょう。

  • こまめに掃除する

ホコリやダニ、カビなどが咳の原因になることがあります。こまめに掃除して取り除きましょう。

こうしてみると一般的に知られている当たり前な風邪予防と思われるかもしれませんが、これらを継続していくのは中々難しいことです。コロナも流行っている現在、もう一度ご自身の生活を振り返り、菌やウイルスに負けない身体を作っていきましょう。

郡山にある地域のコンサルタント調剤薬局ミッテルからのお話でした。

参考・引用:サワイ健康推進課 (https://kenko.sawai.co.jp/prevention/201712-02.html)

      くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケア 

      (https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/20_seki/index3.html)