目薬の小袋について

安積店の薬剤師Hです。

ここ最近、今まで目薬についていた小袋が廃止される動きになっています。

参天製薬のHPをみると、

「環境負荷低減への取り組みの一環として、点眼剤に添付される投薬袋および携帯袋を削減することをお知らせします。(中略)全ての対象製品に対する廃止が完了すると、年間約1.5億枚の使い捨てプラスチック製の袋の削減につながります」

と書いてあります。

スーパーのレジ袋も有料になって久しいですが、目薬にもその流れが来ました。

プラスチックゴミの削減による環境保護ですね。

1つ問題なのが、今まで点眼回数を袋に書いてましたが、これをどうするかです。点眼袋には点眼回数や名前を書く欄があったのですが、目薬の容器にはそのような場所はありません。

そもそも、目薬の容器に油性ペンで文字を書いてしまうと、油性ペンに含まれる揮発成分が容器を通って中の液に溶け込むことがあります。

揮発成分が溶け込んだ目薬を使用すると、目に傷が付くなどの悪影響を及ぼしてしまうので、直接容器に油性ペンで記入しない事をお薦めします。

またシップや防虫剤にも揮発成分が含まれているので、目薬の近くに置かないようにしましょう。そうでないと、シップのスースーする成分が目薬に移ってしまいます。意外とプラスチック容器は気体を通してしまうので、高級なジュースや調味料にガラス瓶が使われてるのは、気体を通さない高い気密性があるからです。

ミッテル安積店ではどちらの目に何回つけるのかすぐ分かるように、目薬1つ1つに「右目3回」等といったシールを貼ってお渡ししています。これなら袋がなくなっても点眼回数を確認できますので、間違えることは減ると思います。

目薬のシール一つにしても工夫がなされています。どうぞ、注目してみて下さい。

郡山にある地域の健康コンサルタント調剤薬局ミッテルからのアドバイスでした。