お酒とお薬について

こんにちは、富田店Yです。

最近暖かくなってきましたね。

春になると歓迎会や花見などお酒を飲む機会もありますよね。僕もお酒大好きです。

今回はそんなお酒とお薬の相性についてお話していきます。

結論をいうとお薬とお酒は一緒に飲んではいけません。

基本的にはぬるま湯で飲みます。

お薬を渡された際「お酒は控えてください」と薬局で言われたことはありませんか?

ではお酒と一緒に飲んでしまうといったいどうなってしまうのでしょうか?

・睡眠導入剤

 効果が強く出てしまいふらつき、物忘れなどの副作用が強く出てしまう可能性があります。場合によっては意識障害や呼吸障害を引き起こす事もあります。お酒を飲むとよく眠れそうと思う人もいるかもしれませんが実は逆効果で一時的に寝付きは良くなりますが後半はアルコールが分解される事で眠りが浅くなると言われています。

・解熱鎮痛剤 

 胃が荒れやすくなってしまいます。

 またアセトアミノフェンだと肝臓への負担が大きくなってしまい肝障害を起こしてしまう可能性があります。

・糖尿病治療薬

 アルコールによってブドウ糖の合成が抑えられて低血糖になってしまう可能性があります。

 また中でもメトホルミンは大量のお酒を飲むと乳酸が分解されにくくなる事やお酒の利尿作用で脱水になる事が原因で乳酸アシドーシス(吐き気、腹痛、下痢、体のだるさ、ひどい場合は昏睡状態になる)の副作用が出やすくなります。

他にも花粉症治療薬や咳止め、筋肉の緊張をやわらげる薬などお薬をもらうときに「眠気、ふらつきに注意してください」と言われたものはアルコールによって出やすくなる可能性があります。

またここに出てきていなくてもアルコールが薬の分解する酵素に影響を及ぼす事で思いもよらない症状が出る場合もある為お薬とお酒は一緒に飲まない方が賢明です。

じゃあどのくらい間隔を空けていいのでしょうか?

基本的にはアルコールが抜けてから薬を服用しましょう。

これは目安になりますがアルコールを分解するのにかかる時間は以下の通りです。

飲酒量アルコールの重さ(g)アルコールが体内から消える推奨時間
ビール(5%):小グラス一杯(100ml) ワイン(12%):ワイングラス1/2杯(40ml)4g1時間
ビール(5%):350ml14g3.5時間
ビール(5%):500ml チューハイ(7%):350ml 日本酒(15%):160ml(0.8合) ワイン(12%):ワイングラス2杯(200ml) ウイスキー(40%):ダブル一杯(60ml)20g5時間
ビール(5%):1L40g10時間

              ※参照:国土交通省「飲酒に関する基礎教育資料」

https://www.mlit.go.jp/common/001283559.pdf

性別、年齢、体格、体質、体調によっても差があり、また服用する薬の種類でも注意する度合いも変わってきます。

気になる方は医師・薬剤師に確認しましょう。

以上、郡山にある地域の健康コンサルタント調剤薬局ミッテルからのアドバイスでした。