―毎日つるるん―
開成店で漢方薬を専門とする薬剤師のI です。
毎日食べているものが口から入るとまず咀嚼され、胃から小腸で消化・吸収されて栄養素になり、私たちの活動エネルギーの元を作り出すことはご存知のとおりです。
栄養素の一つ糖質は、“炭水化物”の形で摂取されますが、糖質+食物繊維=炭水化物という式でも表すことができます。炭水化物はご飯、麺類、パン、芋等の穀類からほぼ毎日摂取していますので、糖質とともに実は食物繊維も摂っていることになっています。食物繊維は最近では、発酵性食物繊維と非発酵性食物繊維に分けるようになりました。以前は水溶性と不溶性で分けることが多かったのですが、健康に良い腸内細菌への注目度が高まるにつれ、発酵性と非発酵性に分けられるようになったようです。
発酵性食物繊維は腸内細菌が食物繊維を発酵させ、「短鎖脂肪酸」をつくりだします。「短鎖脂肪酸」は、構成分子に炭素数が少ない脂肪酸をいい、一般的に聞いたことがあるものとしては、ギ酸、酢酸、酪酸、吉草酸等があります、短鎖脂肪酸の効用には、1.有害物質からのバリア機能の強化、2.発がん予防効果、3.肥満の予防、4.糖尿病の予防、等にもつながると言われています。
短鎖脂肪酸を作る代表的な腸内細菌には、いわゆる“善玉菌”(ビフィズス菌 等)があります。日本人の腸内細菌叢の特徴とされるビフィズス菌は、酢酸と乳酸を産生する代表的な常在細菌です。酢酸には、O157の感染予防効果や、細胞の損傷を修復する作用が報告されています。
私たちの腸内には100兆個~1000兆個もの腸内細菌がいるといわれています。腸内細菌は菌種ごとに腸内に細菌叢(フローラ)を形成しています。この腸内フローラは、母親から出産時にもらった菌と、3歳までの食べ物でほぼ決定されると言われています。善玉菌を増やすには、いくら良い菌でも、それを摂ることよりも、自分のもっている善玉菌を養ってあげることが大事なのです。そのためには、毎日、善玉菌のエサとなる発酵性食物繊維を腸内へ送り込んであげることが大切です。
発酵性食物繊維の種類には、β-グルカン(小麦・大麦やオートミ-ル等)、ペクチン(キウィ等)、オリゴ糖(バナナ、玉ねぎ等)、そしてごぼう、チコリ、らっきょう等に多く含まれるイヌリンがあります。
昨今の日本人の食物繊維の摂取量は、目に見えて減少しています。少しでもバリアを丈夫にし、大病・小病から身体を守るためにも発酵性食物繊維の積極的な摂取が推奨されます。
━ 当薬局では「発酵するナチュラルイヌリン」、「スーパー大麦のちから」を取り扱っております。
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< お灸のお話 >
- 胃腸のはたらきを良くする。 2.免疫力を上げる。 3.足を丈夫にする。
こんなことができる昔から知られていた刺激 それが“三里の灸”です。 奥の細道にも「三里の灸の痕なき者と旅をすることなかれ」 とあります。
今、世界では鍼灸治療が見直されたり、科学的に研究されたりしています。特にアフリカでは、“モクサアフリカ”の活動が有名です
(検索先:https://www.moxafrica-japan.com/about)
足の三里にお灸しよう! 三里の場所は図のとおり!!
せんねん灸でも、当然OK 毎日のちょっとした時間、ほっとした時に 三里に刺激を!!!(できるだけ毎日することをおすすめします!)
以上、郡山にある地域のコンサルト
調剤薬局ミッテルからのお話でした。