ウォシュレットの話

富田店の薬剤師Yです。

11月10日は「いい(11)ト(10)イレ」の語呂合わせから「トイレの日」に制定されています。一般社団法人・日本トイレ協会によって1986年に制定されました。そこで今回はトイレに関する小話をしたいと思います。

最近はほとんどのトイレにウォシュレットが付いていますが、使っているでしょうか?使っているという方、実際こんな使い方をしていませんか?

・水圧を上げて洗浄している。

・10秒以上洗浄している。

・直腸に直接水を入れて、刺激を与えて排便を促している(ウォシュレット浣腸)。

清潔感やスッキリ感を求めて何気なく行っている方も多いと思いますが、実はこれらは危険な行為なのです。

強い水圧での使用や長時間の洗浄は、肛門周囲を傷つけ、かゆみや湿疹、ただれなどの皮膚炎を引き起こし、悪化すると切れ痔のようになってしまいます。

また浣腸のように使用すると直腸内部で出血したり、直腸から便と混じった水が漏れ出て肛門周囲や下着を汚染したりして感染症を引き起こすこともあります。また、自然な便意が起こりにくくなり、最悪の場合自力で排便できなくなる可能性があります。

メーカーさんもこれらの行為は推奨しておらず、最近は注意書きも増えてきています。お尻をきれいにするつもりが、かえって汚くなってしまうという結果になってしまったら本末転倒です。お尻がかゆいと感じる方は、ウォシュレットの使い方を振り返ってみて下さい。

推奨される使い方は

・水圧は弱~中。

・水温は低温~常温。

・洗浄時間は5秒~10秒以内。

になります。お尻をきれいにしたい気持ちは理解できますが、やり過ぎはいけません。是非、ほどほどに、の気持ちを忘れずに使ってみて下さい。

以上、郡山にある地域の健康コンサルタント調剤薬局ミッテルからのお話でした。