こんにちは。開成店薬剤師のHです。
2020年10月1日からたばこ税が増税になりました。
もともと健康面から禁煙を考えていた方、また、増税を機に禁煙をしたい
と考えている方それぞれいらっしゃると思います。
そこで今回は禁煙補助薬について紹介します。
つらいと思われがちの禁煙も禁煙補助薬を用いることで、禁煙後の離脱
症状が緩和され、比較的楽に禁煙することができるようになります。
日本では禁煙治療に健康保険が適用されており、2020年11月現在は貼り薬
の経皮吸収ニコチン製剤(商品名:ニコチネルTTS)、飲み薬のバレニクリン
(商品名:チャンピックス)が使えます。
また、一般医療用医薬品としてニコチンガム製剤(商品名:ニコレット、ニ
コチネル等)と経皮吸収ニコチン製剤(商品名:ニコチンパッチ、シガノンCQ
等)が薬局・薬店にて市販されています。
禁煙補助薬を利用すると自力の禁煙に比べて3~4倍禁煙しやすくなるという
海外の報告があります。
また、日本の禁煙外来でも治療の一環とし禁煙補助薬が全国的な規模での治療
成績の報告によると、12週間の禁煙治療を5回すべて受けた人では、約8割が治療
終了時点で少なくとも4週間以上の禁煙に成功し、約5割が治療終了後9カ月間の
継続禁煙に成功しています。
以下に禁煙補助薬について、それぞれ簡単に説明いたします。
市販薬
① ガム製剤
商品名:「ニコレット」
「ニコチネルミント」など
◎自力禁煙に比べて約1.4倍の禁煙成功率![引用元:くまもと禁煙推進フォーラム]
◎即効性があるのでタバコを吸いたくなった時、すぐに禁煙の欲求を抑えられる。
※基本プラン・・2カ月分(8週間)
約17.000円(目安)
② 貼り薬
商品名:「ニコチネルパッチ」「シガノンCQ」など
◎自力禁煙に比べて約1.7倍の禁煙成功率![引用元:くまもと禁煙推進フォーラム]
◎1日1回貼りかえるだけで自力禁煙よりもニコチン離脱症状が楽になる。
※基本プラン・・ 2カ月分(8週間)約21.000円(目安)
禁煙外来
喫煙習慣は「ニコチン依存症」という病気と考えられており、一定の条件を
満たせば誰でも健康保険を使って禁煙治療を受けることが出来ます。
禁煙外来にかかる時間は12週間(約3カ月)で5回の治療を行います。
① 貼り薬
商品名:「ニコチネルTTS」・・ニコチンが毛細血管から吸収され
禁断症状を和らげる。
◎市販薬のパッチに比べて用量が多いため、喫煙本数の多い方向け
・保険での禁煙外来金額目安(ニコチネルTTSを使用した場合)
3割負担 |
1割負担 |
|
ニコチネルTTS |
約13.000円 |
約4.300円 |
*禁煙外来の診察代・処方薬代等が含まれた12週間の診療費用の概算です。
② 飲み薬
商品名:「チャンピックス」・・ニコチンを一切含まず、ニコチン依存に
関わる脳内の仕組みに作用して禁断症状
を和らげます。
◎うっかり再喫煙してしまっても「おいしい」と感じ難くする作用が働く。
・保険での禁煙外来金額目安(チャンピックスを使用した場合)
3割負担 |
1割負担 |
|
チャンピックス |
約19.000円 |
約6.300円 |
*禁煙外来の診察代・処方薬代等が含まれた12週間の診療費用の概算です。
以上が禁煙補助薬の簡単な紹介でした。
これから禁煙を考える方は喫煙本数・喫煙年数などから、自分に合った禁煙方法を
選択することが重要です。
ミッテル開成店では郡山市禁煙支援薬局として禁煙に関する相談を
受け付けています。禁煙補助薬の詳しい説明もそちらで承りますので、
いつでもお気軽にご相談ください。
郡山にある地域の健康コンサルタント
調剤薬局ミッテルからのお知らせでした。