お子さんへの薬の飲ませ方

桑野店薬剤師Tです。

桑野店で日々患者様と接していると
『このお薬は苦いですか?』
『何に混ぜて飲むと良いですか?』
とご質問いただきます。
お子さんにお薬を飲ませてあげるのは大変ですよね。

そこで今回のテーマは、お子さんへのお薬の飲ませ方についてです。

まず味が苦手、飲みにくいと相談を受ける薬についてお話ししたいと思います。

《カロナールシロップ》
◎お熱が出たときに、出るお薬です。

・練乳+冷たい水:苦みが緩和され飲みやすくなります。
・何も混ぜずシロップだけの方が、飲みやすいお子さんもいます。

《アセトアミノフェンドライシロップ》
◎お熱が出たときに出るお薬で、カロナールシロップと同じ成分のお薬です。

・アイス、チョコクリーム、濃いめのココア、イチゴジャム:苦みがマスクされます。
・シロップが飲みにくいお子さんは、アイス、ジャムなどでお薬を挟むことができるのでドライシロップを試してみても良いかもしれません。

 《アドソルビン原末》
◎下痢の時に出ることが多いお薬です。

・リンゴゼリーや濃いめのココア:ざらざらしていて飲みにくいのを緩和できます。

《メイアクト小児用ドライシロップ》
◎細菌を殺してくれる働きのあるお薬です。

・オレンジジュース:苦みを感じにくくなり飲みやすくなります。

《ナウゼリンドライシロップ》
◎吐き気のある時に出ることの多いお薬です。

・比較的甘くて飲みやすいお薬なのでそのまま飲むか、お水に混ぜて飲むのがお勧めです。
▲スポーツドリンクやオレンジジュースと混ぜて時間を置いてしまうと、逆に苦みが出てしまうので注意しましょう。

ご相談を受けることの多いお薬をご紹介しましたが、お薬によって飲みやすくなるもの、飲みにくくなるものがありますのでお気軽にご相談ください。

桑野店では、「お薬飲めたね」「にがいのにがいの飛んでいけ」などお薬を飲みやすくしてくれる商品の販売もしております。

写真①

次にお薬を混ぜるときのポイントです。

①   アイスやゼリーなどに混ぜる際は、お薬を挟む形で飲ませてあげる。

⑴  アイスの上に薬を乗せる。
写真②

 ⑵  上からアイスを重ねて挟んであげましょう。 写真③

 ◎アイスは冷たいので、味をより感じにくくなります。

 ②   ジュースやゼリーなどと混ぜてから時間を置かないこと。

・時間がたつとコーティングが剥がれて苦みが出る可能性があります。作り置きをしたりせずに、少しずつ混ぜましょう。

甘いのが好き、チョコ系なら飲みやすい!などお子さんによっても好みがあります。いろいろ試してみてお子さんに合う飲み方が見つかると良いですね。

そして最後に・・・・。
ついついお子さんがお薬を飲んでくれないと眉間にしわが・・・。
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お子さんにお薬を飲ませてあげるときの雰囲気作りも大事です!

 笑顔を忘れず優しい雰囲気で飲ませてあげましょう。

写真④

なにかお困りのことがあれば、お気軽にお声がけください。

以上、郡山にある地域の健康コンサルタント調剤薬局ミッテルからの服薬アドバイスでした。

 

 

 

 

 

だるい今の時期におすすめ!食欲増進の食材とレシピ

富田店薬剤師のWです。
桜が散ったと思ったらあっという間に6月、梅雨の時期が近づいてきました。梅雨の時期って何だかどんよりとした気分になって食欲もなくなることが多くはありませんか?今回はそんな時にぜひ食べてほしい食材とそれを使用した簡単なレシピをご紹介したいと思います!
おすすめの食材、まず1つ目は“梅”です。
梅には酸味の強いクエン酸が含まれ、唾液分泌を促します。さらに胃腸の働きも活性化してくれるため食欲を増進させる効果があります。食物繊維も含むため、整腸作用も期待できる食材です。
2つ目は“ショウガ”。
料理の風味作りによく使われますが、その香りに食欲を増進させる働きがあります。また、ショウガに含まれるショウガオールなどの辛み成分にも同様の効果があります。
3つ目は意外にも“パセリ”です。
パセリの香り成分であるアピオールに食欲増進作用があります。パセリと聞くと彩などにだけ使われる印象が強い食材ですが、みじん切りにしていろんな料理に使ってみるといいかもしれません。

ここで梅とショウガを使ったレシピをご紹介したいと思います。
【1】白菜の梅肉巻き
〈材料〉
白菜…1枚
梅干し…2~3個
〈作り方〉
①白菜は芯を除いて茹で、縦に半分に切る。
②梅干しは種を取り除き、包丁でたたく。
③白菜の端に②をのせてくるくると巻き、食べやすい大きさに切る。

【2】ショウガのはちみつ漬け
〈材料〉
ショウガ…200g
はちみつ…300g
〈作り方〉
①ショウガはよく洗って、皮を剥かずに1㎜くらいの薄切りに切る。
②容器にショウガを入れてはちみつを注ぎ、冷蔵庫で保存する。
※3日ほど置くとおいしく食べられます。

【1】のレシピを参考にして実際に私も作ってみました。
画像1
梅干しのしょっぱさで何の味付けも要らず、とてもさっぱりしていて美味しかったです。簡単で食べやすいため、夏バテの時にもおすすめです。今回は白菜を使用しましたが、季節を合わせてキャベツでもいいかもしれません。

食欲がなくて食べなくなるとますます元気がなくなり体調を崩してしまう原因にもなります。そうならないためにもこうした食欲を引き立てる食材でジメジメとした梅雨を乗り切りましょう!

郡山にある地域のコンサルタント調剤薬局ミッテルからのご紹介でした。

参考・引用:おいしく食べて体に効く!クスリごはん (発行者 隅田 直樹)