ジェネリック医薬品の命名ルール

安積店の薬剤師Hです。

去年の12 月に白内障治療薬「カリーユニ点眼液」の
商品名が変更されました。
新しい名前は『ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」』
流通の関係で当店には4月ごろから
この新しい名前の商品が入ってきました。

変わったのは商品名だけで、そのほかに変更点はありません。
容器の形も同じです。
カリーユニ点眼液は30年以上前に発売され、
よく処方される目薬でなじみも深いのに
なぜわざわざ名前を変えてしまったのか。
しかも今までよりも長くて分かりづらい名前に。
そこで今回は医薬品の命名ルールについて書きたいと思います。

「ロキソニン」と言う鎮痛剤があります。
ドラッグストアなどで市販もされ、テレビCMもしているので
ご存じの方も多いと思います。
ロキソニンは、第一三共という会社が研究を重ね、
ロキソプロフェンという成分から作られた鎮痛剤です。
「ロキソニン」という商品名は、その有効成分である
ロキソプロフェンから名付けられました。
薬の開発には数百億から数千億という莫大なお金がかかります。
なので最初に発売したメーカーが特許を取り、
数年間はそのメーカーからしか発売できません。
その間に利益を回収するのです。
10~15年たって特許がなくなると、どのメーカーでも
その成分を使った薬が発売できるようになります。
それがジェネリック医薬品です。
開発費がかからないため、安価になります。
ロキソニンのジェネリック医薬品は
現在20社程度から発売されています。
そして昔はメーカーごとに商品名をつける事が出来ました。
一例をあげると、
東和薬品はカンファタニン錠、
日本ジェネリック株式会社はリンゲリーズ錠、
三和化学研究所はレトラック錠
という商品名をつけてそれぞれ発売していました。
各社全く違う商品名なのに、
中身は全部同じ薬なのです。
我々薬剤師も、20社近い商品名をいちいち覚えてられません。
なじみのない薬は調べないとわからないですし、
さすがにこれでは薬の取り違えや医療事故が起きるということで、
平成17年にジェネリック医薬品の販売名を、
『有効成分の一般的名称(成分名)+剤形+含量+「会社名(屋号等)」』
とするというルールが出来ました。

冒頭のカリーユニ点眼液もジェネリック医薬品なので
このルールが適応になりました。
『ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」』は
ピレノキシンという成分の入った濁った目薬で、
0.005%の有効成分が入った参天製薬の商品、
ということになります。
先ほどのロキソプロフェンが入った薬も
新しい命名ルールに当てはめると
・カンファタニン錠 → ロキソプロフェンNa錠60mg「トーワ」
・リンゲリーズ錠  → ロキソプロフェンNa錠60mg「YD」
・レトラック錠   → ロキソプロフェンNa錠60mg「三和」
となり、各社ともロキソプロフェンという成分が60mg入った
錠剤と言う事が一目でわかるようになりました。

ちなみに自分の飲んでる薬がジェネリックなのか、
そうでないのか分からない方は、薬の名前を見てください。
最後にカッコで終わってる薬はジェネリックです。

郡山にある地域の健康コンサルタント調剤薬局ミッテルから
薬の名前に関するお話でした

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